都市めぐり・ティルスティアル

リーゼン地方・ミラボア王国、国の中心からは少し離れた地方都市。領主のいない、一種の自由都市
守りの剣が置かれていない代わりに、自警団はそれなりに剛健(元冒険者が統率している)。
神殿はキルヒアのもののみで、規模は小さい。
……ここ百年ほどの間は、一人のナイトメアの女性魔術師が事実上の領主に近い形で君臨していたのだが、その行っていた研究が、神殺しすら目的とする危険なものであり、実験のために人族の命を犠牲にすることさえあったことが明らかにされ、彼女は街を追放された。
制圧に当たったのは、ミラボアの正規軍・キルヒア神殿騎士隊・ティルスティアルの自警団の混成部隊。魔術師に死を処すことを目的としていたが、彼女の強さと、各部隊の足並みの乱れにより取り逃がす。
……彼女の研究のうち、危険がないとされるものは、魔術師の息子が継いでいる。魔術師の失踪後、一部の勢力により、魔術師の息子は街の中心的な立場に祭り上げられかけたが、彼自身がそれを強く拒否したため、現在、ティルスティアルの街にははっきりした指導者がいない状態。
とはいえ、それまでの体制から大きく変わったわけでもなく、今のところ大した問題は起こっていない。