NPC劇場・エレノア

フレッドの妹・エレノア。フルネームはエレノア・ジェード・ベリル。本人が未成年のためもあり、ジェード家・ベリル家どちらに属しているかは曖昧な状態です。(ちなみに、フレッドの方は、父親の失脚時に既に成人していたので、明確にジェード家の人間です。よって、今は貴族とは言えません)
エレは可愛い子です。父親譲りの見事な金髪に翡翠色の瞳。母親譲りの美しく優しげな顔立ち。貴族として身に着いた優雅な所作。兄貴がメロメロになるのも当然と言えましょう。
誕生日は10月14日、フレッドの高レベル登録日にしました(偶然プレイヤーの誕生日の翌日です)。現在13歳。成人まであと二年。成人するまでに、父親か兄の手によってジェード家の再興が成らないと、エレは伯父であるベリル伯爵の養女になる、と取り決められています。そのためにフレッドは爵位爵位言って頑張っているわけですが……(そのわりに無駄使いが多いのはご愛嬌)
エレはジェード家の再興自体にはあまり興味を持っていません。フレッドがお家再興にこだわるのは、彼にとっての「帰ることのできる場所」と「家族」を守るためですが、エレにとっての「私たちの家」は、「母と自分がいて、父と兄が帰ってくる場所」であって、それはかつての「ジェード男爵家」とイコールではないのです。
ようするに、かなり軽く考えてます。「私が伯父さまの娘になったって、兄さんは私の兄さんよ。でも、兄さんがそれは嫌だっていうなら、私、兄さんについていく。兄さんと一緒に、庶民になって生きるのも、きっと素敵ね」くらいに。
それもあって、最近エレはお針子の練習もしています。そうしてフレッドの荷物に手作りぬいぐるみだの刺繍入りハンカチだのが増えていくわけです。でもまだ不器用なので、出来上がったものには血が滲んでいたりします。
……フレッドとエレがこの先どうなるのかは、考えていないというか、わからないです。フレッドは少し「危険」を感じ始めていて、そのために少し距離を置こうとし始めていますが、あのシスコンにそんなことが可能なのやら。
一方エレの方は、同じ「危険」によって、兄を自分に繋ぎとめることができるかもしれない、と思っていて、兄が遠くへ行ってしまうかもしれないという不安からは、少し立ち直っています。