3/27『救いは奇跡に非ず』

選択系だ! 選択系だいえい!
初挑戦でいろいろキリキリしつつ、勇気を出してやってみました。
シナリオ組んでる段階では、普通のセッションとそこまで変わりない、のかな。NPCの配置のバランスを考えたり、遠回りになりそうな脇道を思いつく限り潰していったり。
しかし……初めてみたら、わかっていた(一応事前告知もした)とはいえ鬱展開オンパレードで、ついてきてもらえてるかなあとビクビクしたり、深夜テンションも相まって壊れ始める皆を見るのが楽しかったり、NPC演じるのが大変だったり楽しかったり、楽しかったり。
GMとしてはとにかくハラハラしたけど楽しかったです。すごい達成感が。
PCのバランスはうまく取れてたようでよかった。
一番感情移入してくれるヒューイ、カッコ良く決めてくれるラン、何かと大変そうなヴィオラさん、きっちり常識的にバランスを取るポール、飄々として雰囲気を軽くしてくれるゼール。
本当に、皆で作るストーリーだなあ、と。プレイヤーの皆様、本当にありがとうございました。
以下裏話的な(長い……)。リテイク予定はないですが、ログは一応公開するつもりなので畳んでと。
舞台はオリジナル都市・ティルスティアル。レンデ&アーニティの故郷。この時点で俺設定祭り決定。
魔女ファールドの残した研究の傷跡。前にやった『残された命』同様、この時点でエグい&鬱展開祭り決定。
たまに自重しないでやると本当に酷いことになるね私のシナリオ!
時間的に依頼人の家から始めようかと思ったけど、さすがに初対面のPCも多かったので一応酒場から始めました。おかげでアーニティが知らないところでまたかわいそうなことに。ええ、本当にシナリオには何の関係もないので描写控えましたが、ウェイトレスさんはライフォス信者。アーニティの初恋の人でしたとさ。彼女も色々あって痛手癒えてないので、部屋番号は受け取っただけだと思いますが。
依頼人テネスと娘のアンテ、名前の元ネタはステネボイア(またの名をアンテイア)、ギリシャ神話のキマイラ退治譚に関係する女性。……まあ、そういう事でした。
テネスさんとの会話の最中から「やべえ、これ暗い」と改めて認識したGM。遅い。ちなみに依頼人は直前まで夫婦のつもりでしたが、NPCが多くなるのと、母-子-子の流れをシンプルにするために母親一人に変更。これは正解だった。
で、暗い雰囲気のシーンの次に登場した子連れの青年。……ええ、彼ですとも。彼やるの本当に楽しいんだ……。リヴァを連れてたのはキャラ性からの部分が大きいのですが、話の内容的にもちょうどよかったかも。
何かと責任取りたくなさそうな空気を出してましたが、まあそもそも母親のやってたことを白日の下に晒したのはリード本人です。大ごとにしないでほしい、というのは、残された研究の中でも倫理的に問題のない・少ないものについては彼自身が管理していたいので、公に召し上げられると困るから。まずい物は闇に葬りつつ、少しずつ研究成果を統合して、できる範囲で発表しています。ただ、調査が追いついていない(特にリードの専門外である魔動機術系)ので、たまにはこういうこともあるわけで。
そして研究所へ向かう面々。鍵の件は本当、すっかり抜けてた。魔動機文明って便利だな!
動かなくなったゴーレムは、ファールドがここを放置した証拠。で、どこの研究施設でもこんな風に生きてたり生きてなかったりする防衛装置があるので、リードはテネスに最初に相談された時「危険かもしれないから」と突っぱねたわけです。
そして研究の中身開示。表裏両方の部屋で上がる悲鳴(?)。……本当、これ大丈夫かな引かれてないかなついてきてもらえるかな……と一番心配だったところ。
アンテとの出会い、選択。今回のハイライト。ああ、楽しかった。本当に楽しかった。
それぞれが悩むよりも、会話の中で方向が決まっていった感じでしたね。
姿は隠して会わせること決定。処理の相談に再びリードの所に。やっぱり実に適当な彼でした。まあ慣れっこなんだろう……。
別れ際のリードのセリフは、やりすぎかなーと自分で思わないでもなかったですが、一応、リードに二回以上会う機会があったら言おうとは決めてました。まあ、せっかく舞台だし、せっかく彼だし、線を引いてみてもいいかなと。
彼が言っていた『カード』というのは、アーニティがリヴァの誕生日に(勝手に姉と連名にして)贈ったもので、差出人は「ファーレンディア・ルールシェンク・シルフェル&アーニティ・ルールシェンク」となっています。姉の名前にシルフェル(リードの名字)を追加したのは、アーニティなりの甥への気遣い三割、姉と義兄への皮肉七割。で、リードとしては、カードを贈るのにレンデが関わってないことをこれで察しています。それでも「どちらかに会ったら、ありがとうと……」みたいに言ったのは、こっちもまた彼なりの意地の悪さの表れ。……こういう細かい変化球なやり取りをお互い投げまくっているのがこのあたりの人間関係。細かすぎて伝わりようがない設定もいいところだってば。あと今回別に姉弟の話じゃないってば。
まあ置いといて。お掃除完了、母と娘の再会。
こういう所は本当、オンセだからこそですね。ずっとGMのターン! ここが一番緊張したかもしれない。
そして、最後の、もう一つの選択。アドリブで出た林檎の話が、良い感じに救いの一つになっていたと思います。
そんなこんなで、初めての選択系GMチャレンジは終了しました。GMとしては、とにかく楽しかったとしか言いようがない。自重何それおいしいの? 状態だったしね!
改めて、PLの皆様、本当にお疲れ様&ありがとうございました! 今度はPL側でも2.0(でも無印でも)選択系参加したいな! と主張してみたりしつつ!