アーニー君が頑張った話・あるいは深夜の魔境

04:09 [azalea] アーニティじゃ無理だよ!
↑プレイヤーの認識はこんなもんだったんですが。うん、頑張ったね、という話。

<前提>

アーニティは前歴で色々なものを失っています。(アーニティの知っている)姉、友人、その他。
姉上に関しては認識のすれ違いなのである意味どうしようもない。友人(ドゥエル)の方は亡くなってる以上どうしようもない。
とはいえ、「友達がいる時間」は新しく手に入れることもできるわけで。

04:15 [azalea] アーニティ「…………友人に、なってもらえますか?」>ハイド >アイリーン

そんなわけで友達ができたわけですが、その後もあれこれあって七転八倒
そして、周囲もなかなか難しいことに……

落ち込むアイリさん


01:51 [arch] アイリーン「まあ、何をすればいいのか解からないのですわ。間違っていることは、解かり切っているのに」俯いて
01:55 [azalea] アーニティ「……進むか、引き返すか、留まるか。まあ、どれを選んだって正解じゃないかもしれないけど」
01:56 [arch] アイリーン「今までは、迷わずに進むことを選んでいたけれど。本当にそれで良いのかしらと、今は思ってしまいます……」
01:57 [azalea] アーニティ「……後悔は後からしかできないからね」
01:58 [arch] アイリーン「……そうです、ね。まさに今、それを噛み締めています」

02:04 [arch] アイリーン「ただ、見知らぬ誰かのために祈るより、見える誰かのために手を伸ばそうと。そう決めたはずだったのです、が」
02:05 [arch] アイリーン「その事自体が、結局はわたくしの自己満足のように思えてしまって……」うだうだ(笑
02:08 [azalea] アーニティ「それは……何て言うか、自己満足で当然だと思うけどな」
02:09 [arch] アイリーン「そうですね。ですが……だからこそ、突然荒野の中心に立ったかのような感覚を覚えているのでしょうね」また苦笑
02:12 [azalea] アーニティ「……疑いもせず信じていたことが崩れたら、そうなるよね」

励ませよ!
いや、アーニーだからしょうがない。

02:50 [azalea] アーニティ「でも……申し訳ないけど、少しだけ、安心した」
02:50 [arch] アイリーン「……どうしてです?」
02:50 [azalea] アーニティ「……アイリでも、こんなに落ち込むことがあるんだな、って」
酷い事言ってますが、ここでアイリーンに対する偶像化が壊れています。やっと実像と向き合う気になった、ところかも。

姉上のこと

レンデが常識人に見えた、とか色々聞いて。


00:45 [Earny_CC] 「外面はまだいいからね、姉上」>ヴィオラ
アーニティ視点だとこういうことになりますが、まあ良くも悪くもレンデを客観的に見れていないという話。
レンデはアーニティに甘えているんじゃないか、とヴィオラさんに言われ……

00:52 [Earny_CC] 「……姉上は、僕のことなんて気に留めてもないよ」>ヴィオラ
00:58 [Earny_CC] 「……いつだって、僕の想像から遥かに外れるのが姉上で。一人で納得して先に進んで、僕の方には振り向きもしない」
と愚痴るわけですが、アーニティの言っていることはつまり……

03:13 [arch] イレーネ「……まあ、わたしのためにいろいろ捨てさせちゃったからってのもあるかな。心配なのは」
03:15 [azalea] アーニティ「捨てた……わけじゃ、ないと思います、けどね」
03:17 [arch] イレーネ「……そうかな」
03:19 [azalea] アーニティ「少なくとも……後悔はしてないと思いますよ」

03:21 [azalea] アーニティ「…………」
03:22 [arch] イレーネ「どしたの?」
03:22 [azalea] アーニティ「……ちょっと、書き物を思い出したので、そろそろ部屋に戻ります」

ここで気付いちゃったわけです……プレイヤーも一緒に。
『アーニティはレンデに捨てられたと思っている』
しかも姉上絶対後悔してない!(笑)

『捨てられた』自覚


「僕の姉上」のままでいて欲しかったのに、どんどん意味のわからない方向に突き進んじゃったから拗ねてるんですね、結局。
うん、やっぱりアーニティもシスコンだ。あれー?(笑)
そんなこんなでまた落ち込んでいたらしいです。一方その頃姉上は……

02:39 [arch] アイリーン「多くを持っていることは、或いは不幸なのかもしれませんね?」首を傾げた
02:41 [azalea] レンデ「……持ち切れないものは手から溢れるだけですわ。結局は、必要なものしか持ち歩けない」
02:42 [arch] アイリーン「そうでないものは、捨てるしかないのかしら」頬に手を当てて
02:43 [azalea] レンデ「捨てる、というのは傲慢ですわ」
02:44 [arch] アイリーン「でしたら、何と?」
02:45 [azalea] レンデ「歩いてきた道に零した種も、その地で自然と芽吹いて育つ。それだけの話でしょう」扇ぱたぱた
02:46 [arch] アイリーン「……つまり、縁が無かったということでいいのかしら」(笑
02:47 [azalea] レンデ「一度手にしたなら、それは充分に縁でしょう。後は持ち歩くか置いて行くか、憶えているか忘れるか」
02:50 [arch] アイリーン「置いていったものは、後では拾えませんわよね……?」でなければ持っているのと何が違うのかということらしい
02:52 [azalea] レンデ「さぁ。それはあちら次第になるのではないかしら?」
02:53 [arch] アイリーン「ううん。やはり、言葉面が違うだけの様な気がしてしまいます」
02:55 [azalea] レンデ「要するに……捨てる、という前に、それは貴女のものなのかしら?」>アイリーン
02:57 [arch] アイリーン「自分のものでないものについてそう思う事自体、ありえないと思いますけれど……」
……言っていることの意味がわかりにくい。
とりあえず、レンデが実際置いてきたもの(リヴァとかリードとかアーニティとか)について、レンデは『捨てた』とは思っていないという話。
リヴァはリードが育ててるし、リードはまあ、あれだし。アーニティに対しては、身内故の関心の薄さというか、あまり干渉する気がありません。
何より、元々彼らを「自分のもの」だとは思っていないのです。だから責任感が薄い。彼らへの愛情は自分自身が持つものであって、切り離せる類のものではないですし。

04:27 [azalea] レンデ「それにしても、最近あの子を見かけないわ。ここには居るはずなのだけれど」
04:28 [azalea] レンデ「まぁ、何かあると殊更に私を避けるのは変わりませんわね……」
04:35 [azalea] レンデ「お師匠が追放された時も、数カ月顔を見なかったわね……こちらもそれどころではなかったけれど」
04:37 [azalea] レンデ「まぁ、まだ『どうしていいかわからない』程度の段階ということですわね。『どうにもできない』になったら顔を見せにもくるでしょう」
04:48 [azalea] レンデ「……全く、いつまで経っても、お馬鹿な弟だこと。ふふ」

05:14 [azalea] レンデ「……こうしている時の、灯が燃える音も、インクの匂いも、ペンが滑る感触も、ミルクの甘さも、変わる事はない」
05:15 [azalea] レンデ「戸に当たる風の音や、外で鳴く鳥の声でさえ、場所が変わろうと時が変わろうと、変わる事はなく」
05:16 [azalea] レンデ「これを永遠と呼ぶのならば……今ここにない、たったひとつのものも、きっと永遠なのでしょうね」
05:17 [azalea] レンデ「……だから、寂しい、なんて、思わないわ」
05:21 [azalea] レンデ「ただ……こういう時に、せめてあの子でも傍にいれば、気が楽にはなるのだけれど」
05:21 [azalea] レンデ「仕方がないわね。欲しい時に居ないのが、あのお馬鹿なのだから」

レンデはアーニティを頼りに……というか、一種の逃避先にはしています。でも、それ以上ではない。
でも、アーニティとしてはやっぱり、もっと関心を持って欲しい、優しくして欲しい、守って欲しい、と思っているようです。そして、それを自覚してしまった。

友達になりましょう


02:49 [arch] アイリーン「……こほん。改めて、わたくしの、友達になってくださいますか?」>アーニティ
02:50 [azalea] アーニティ「……僕でよければ、喜んで」>アイリーン
これはアーニティが「友人になってくれますか?」と言った時に、アイリーンに言われた言葉の返しです。

04:16 [arch] アイリーン「わたくしであれば、喜んで」満面の笑みで手を差し出しつつ >アーニティ
微妙にニュアンスが変わっているあたりがアーニティ。

02:51 [arch] アイリーン「ありがとうございます。……守る守るといっても、これではわたくしが守られているのと大差はありませんわね。……」肩竦めて嘆息のち、少し考える
02:51 [azalea] アーニティ「……守られたく、ない?」>アイリーン
02:52 [arch] アイリーン「どうなんでしょう。今まで、誰かにそうされたと思ったことがないので……慣れないのは確かですけれど」
02:53 [azalea] アーニティ「……ヴィオラも、そうなのかもね」
02:54 [arch] アイリーン「だったのかもしれませんわね」
02:56 [azalea] アーニティ「僕は、あー、多分……ん、何でもない」
02:56 [arch] アイリーン「???」
02:57 [azalea] アーニティ「姉上に……って欲しか……」首ぶんぶん
02:59 [azalea] アーニティ「あー、もう……いつまでも、駄目だ」へたり(笑)
03:00 [arch] アイリーン「そう、落ち込むのは余りよろしくないかと存じます」頭に手伸ばして撫でようとしてみる(笑
03:00 [azalea] アーニティ「…………」撫でられる(笑)
「なんだこの空気」「ほっこリアン」とツッコまれたところ(笑)
まあ、親子ですね……(笑)

イケメンの話


03:46 [azalea] アーニティ「顔が良くて頭が良くて才能に溢れてるような異世界の生物でしょう? そういうのに限って性格悪かったりしますけど」>エッジ
義兄上のこと。実のところ彼はモテるというよりは遠巻きにされるタイプではありますが(親しくなるほど性格の悪さが目につく仕様)

03:56 [azalea] アーニティ「……いい奴、ってのも、いるかな」
03:58 [azalea] アーニティ「明るくて、気がきいて、いつも皆の中心にいるような」
ドゥエルのこと。ドゥエルはアーニティにとっては最高にして唯一の親友でしたが、ドゥエルは交友関係が広く、男女問わず人気のあるタイプでした。それがアーニティの罪悪感に拍車をかけています。

夢と現実


04:24 [azalea] アーニティ「僕も、多分、アイリに夢を見てたんだと思う」
04:25 [azalea] アーニティ「……姉上が、アイリみたいに優しかったら、よかったのに、って」
04:26 [arch_] アイリーン「まだお会いしたことは無いでしょうけれど。その方はその方で、わたくしはわたくし、なのでしょうね。きっと」(笑
04:26 [azalea] アーニティ「……うん。それは結局、夢で。アイリは、姉上とは違う」
04:26 [azalea] アーニティ「……重ねてたのに、やっと気付いた」
04:27 [azalea] アーニティ「誰かを誰かの代わりにすることは、できない、けど……」
04:28 [azalea] アーニティ「それでも、今は……アイリと友達になれて、よかったと、思う」
頑張った。頑張ったよアーニティ!
姉上への思慕と、それが叶わなかったことを認め、代償を求めていたことを認め、何よりそのことでネガってない。
彼の抱えている問題が解決したかといえばまだまだなんですが、精神的に少し強くなりました。

カレーパーティ、卵が先か鶏が先か

アイリーンの作ったカレーの毒見役に任命されたアーニティ。デュナやフェリル、トリエステも含めて料理の話になりました。


01:57 [azalea] アーニティ「卵か。案外難しいんですよね、火の加減とか茹で時間とか……。茹で卵作ると、だいぶ茹でたつもりなのに半熟のままだったりします」
01:58 [azalea] アーニティ「あぁ……沈んだまま上がってこないとか……何かこう、切ないですよね」
02:00 [azalea] アーニティ「ああ、じゃあ、浮かんでこなくなるまで待てば固まってるんですね、わかりました」(笑)
02:01 [azalea] アーニティ「目が離せないですよね……」
02:03 [azalea] アーニティ「結局、最初が肝心ってことですか」
料理の話……?

02:07 [azalea] アーニティ「僕は……最初に教わったのは鳥のしめ方でしたね……すごい声で啼くんですよねあれ……」
鶏や家畜、野鳥やその他猟の獲物などの捌き方全般は母親に教わったらしいです。

虚像、実像、自分、他人


03:07 [azalea] アーニティ「誰かに誰かの影を重ねると……その人自身の姿が見えなくなってしまうと思うんですよ」
03:08 [azalea] アーニティ「だから、その本人と向き合う……か、無理なら、イメージを見ないように努力するか、しないと、その……」
03:09 [azalea] アーニティ「ちゃんと人付き合いができないんじゃないかと……思います」
自分にも言ってます。ぶーめらんぶーめらん。

03:39 [azalea] アーニティ「……そうだね。自分が嫌いじゃ、なくなりたい……」
03:40 [arch] アイリーン「……わたくしが認めるアーニーも、アーニーは嫌いですか?」
03:50 [azalea] アーニティ「……アイリとか、他の誰かの役に立てるのなら……そういう自分は、嫌いじゃない、かな」
アーニティは親友に対しての罪悪感を背負っています。だから、自分が今生きていることを、正しいこととして肯定しきれない。
でも、世界に何かプラスをもたらした時、ちょっと楽になれる。

04:14 [azalea] アーニティ「……なんだか、やっと、取り戻せた気がする」
04:15 [azalea] アーニティ「言葉にするのが、難しいけど……」
04:16 [azalea] アーニティ「生きてる、って……これからも生きていくんだって、実感、かな……」
04:18 [azalea] アーニティ「ありがとう、本当に。……これからもきっと、落ち込んだり後悔したり、動けなくなったりするのは、変わらないけど」
04:19 [azalea] アーニティ「でも……生きていけると思う」
ドゥエルの死後、冒険に出るまでは、本当に生きてる実感が曖昧だったようで(実感してたら耐えられなかったんじゃないか、とも言う)
最近は「生きてるものはしょうがないですよね」と言える程度には回復(?)していたんですが、まだまだ。
そんなわけで、生きている実感が戻ったことは、ある意味また苦しむ要因にもなりかねないんですが……耐えられる程度には強くなったんじゃないかな。

まとめ

・アーニティ頑張った!
・魔境仕事した!