5/29,30,31『密貿易をぶっ潰せ(take2)』

参加PC:アクォール、ギンナル、サークロ、ショット、リュー
多分GM始めて以来最長セッション。参加して下さった方々お疲れさまでした!
極端に迷った場面があるわけじゃないのにこの長さ、やっぱりシナリオが元々こうだとしか。
GMとしては作り込むのも目的というか楽しみの一つだったので成功なんですが、さすがにちょっとやりすぎた。今度似たような形式でシティやるならもう少し絞ります……。
以下どうでもいい裏設定とか小話とか↓

名前の由来は「ヴェニスの商人」のジェシカとロレンゾ。シャイロックの名前は有名すぎてもじっても使いにくい上に彩の豪商さんと被るので、娘と婚約者の名前から取ってきました。
大きな商会の跡継ぎとして生まれて、若いころは各地で遊びまわっていた人。元々倫理観が薄く、その頃に蛮族とのつながりもできていたものと思われます。
商会のことは愛していたらしく、新興商会に押されても業績を保とうと、手段を選ばなくなった結果が蛮族との取引。まあ同情の余地はない。

  • サニー・バース

名前の由来は「ヴェニスの商人」のバサーニオ。虎の人ではない。人物像というか商売手法のモデルはまあ……。
頑張りすぎてちょっと危なっかしい商人。ダン=シャイロウになるか紫ドラケンになるか、彼の今後やいかに。

  • ヨナ・セイルザート

イシュの異母弟でルッツィーの幼馴染。マフィア同然の商会を引き継いで苦労している人。誠実だけど融通が利かない。青い。
これまでちょこちょこセッションに出したりしてたんですが、今回は商会の名前のみ。登場するルートもあったにはあったんですが。
ヨナは実は"竜の髭"亭の常連です。マスターは個人的にヨナのことを心配してはいますが、そのあたり私情は挟まなかった様子。ヨナに商会が把握しきれていないこと、商会の裏の部分がヨナの制御を外れて暴走する可能性のあることはわかっているので。私見の入った情報を冒険者たちに話すことも(聞かれてたら答えていたでしょうが)避けていましたし、もちろんヨナの方にも依頼のことや冒険者たちについては伝えていませんでした。それでも、何かと調査の状況を聞いていたのは、必要があったら冒険者たちがヨナと会えるよう取り次ごうと思っていたからですが。
実は、提示した『行き場所リスト』の最初に「"竜の髭"亭」と書いておいたのは、どこにも行かずに店で待機していると、マスターの取り次ぎがなくても、客として来るヨナに会えるという。何その隠しコマンド。

  • take1との(シナリオ上の)差異

take1では、取引されているのが奴隷であることを依頼の段階で明かしていました。take2で後回しにしたのは、後から事件の規模がわかってくるという演出面での都合が大きかったんですが、そこの裏を取らなければならない、という手順が発生したのはまずかったかなあ……。
あとは盗賊ギルドの情報、take1だと「愛人というのは口実じゃないか」と、かなり確定的な言い方をしていて、「ギルドお前らそこまで情報得ててなんで気付かないんだ」と私の中の何かがツッコミを入れてしまったので、ちょっと信用度の落ちる言い方にしました。これも結局は迷わせる原因になっちゃったかなあ。

  • 決定的証拠

……は、別荘に行くまで見つかりません。これはシナリオ段階で気付いていて、どうにかしようと思ってできなかった。状況証拠を拾っていけばローレンが黒にはなるんですが、裏を読むとキリがないし、裏がないかどうかPLにはわからないわけで……。それでも、一番濃いグレー、かつ、黒だった場合に危険の大きいところを、全員で調べに行かないことはないだろう、という見込みに頼りました。結果的にはうまくいきましたが、PL側は怖かったと思います……(笑)ごめんね!