NPC劇場・シュペヒト&ナハティガル

ユストの所属していた傭兵団の、炊事隊長とその護衛。
シュペヒトは元パン焼き職人の弟子。親方にこき使われる毎日に飽き、傭兵団に身を投じます。が、腕の方は剣を少しかじった程度。当然のように炊事班に配属されましたが、のびのびやれる環境で割と楽しくやっていた様子。
女剣士ナハティガルは傭兵団の斥候部隊出身ですが、何かと前に出て戦いたがる性質で、斥候もそこそこに突っ込んで行ってしまうのが常でした。おかげである時軽くない怪我を負ってしまい、以後は炊事隊や補給隊の護衛という後方支援役に引っ込むことに。
傭兵団の主力は有能で、後方の部隊にまで敵の攻撃が及ぶことは滅多にありませんでした。暇を持て余すナハティガル。
そんなある時、傭兵団の団長が、蛮族に襲撃されたルーンフォークの集落から、生き残りのルーンフォークを拾ってきました。そのルーンフォークは、副団長によってユストゥスと名付けられ、傭兵団で養育されることになりました。
戦闘用に造られたルーンフォークとはいえ、訓練も受けないうちに放り出されてしまった個体。シュペヒトやナハティガルを始めとする団員たちは、ユストゥスに教育を施しました。
団長は心構えを、副団長は読み書きを、ナハティガルは剣を、そしてシュペヒトは炊事洗濯を。
……結果、まあ、あんな感じになりました。
やがて傭兵団はレーゼルドーン大陸に渡る方針を決め、実力で劣る団員たちは、団を去ることになりました。シュペヒト、ナハティガル、そしてユストゥスも、この時傭兵団を離れます。
ナハティガルは最後まで着いて行きたがり、団長に直談判もしましたが、受け入れられず。そんなナハティガルに、シュペヒトが言います。「今度、パン屋を開こうと思ってるんだ。良かったら、一緒に来てくれないか?」
そんなわけで、二人は結婚。今はフットランドで、小さなパン屋を開いています。