「ねぇアーニー。リヴァの誕生日っていつだったかしら」
「……姉上、今、何気に最低なこと口走りましたね」
「時期を憶えているだけ大したものと思いなさいな。あなたの誕生日なんて冬だってことしか憶えていないわ」
「僕のことはどうでもいいですけど……ちなみにもうリヴァの誕生日も過ぎましたからね」
「どうして先に言わないのよ」
「カードは贈っておいたから安心してください。連名で」
「どうしてそう勝手なことするのかしら」
「甥っ子と友人は大切にするのが僕のポリシーですから」
「姉を忘れているわよ」
「……ご自分を省みてください」
「口ばっかり達者になって。……ところで」
「はい?」
「あの子、何歳になったのだった?」
「…………」