電波の顛末

「……だからね、エレ。人を使うっていうのがどういう事かは、考えなさい」
「はい、兄さん……」(ぐすぐす)
「まあ、似てるからって連れてきた伯父様も伯父様だけど……」
「私もびっくりしたの。それで、つい……」
「うん、執事として雇ったんだよね?」
「伯父様は、そう。でも、あの子、私の言う事、何でも聞いてくれるっていうから……」
「それに甘えたら駄目だよ」
「……はい」
(なでなで)「……うん、僕も悪かった。不安にさせてたと思う」
「そう……兄さん、私の事、忘れてしまうんじゃないかって」
「忘れるわけないじゃないか。エレは僕の、大事な……」
「…………」
「……大事な、たった一人の、妹なんだから」
「……はい」
「だから、とりあえず、あの子は普通にお屋敷に置いて、執事として扱ってあげて」
「はい、兄さん。……でも、時々お手紙を届けてもらうわ。それはいい?」
「い、いいけど……思いがけない所であの顔見ると、かなりドキっとするんだよ」
「…………」(くす)


そんなわけで結局エレのペースに落ち着いちゃったらしいです。もうちょっと頑張れフレッド!
デリカ君に関してはまあ……ストックに入れとこう。エレを主人と認めてしまった、エレに良く似た(目の色は違う)ルンフォ執事。
いっそ誰か拾っ……