転がる賽子のように・後書き

そんなわけで完結です。全五話。せっかくだから六面体的な意味で六話にしたかったけど、まあ六はこれからのアーニティってことで。
以下どうでもいい設定とか解説とか裏話とか(当然ネタバレです)

  • 時間経過
    • 一話が五〜六月、二話が七月、三話が八月あたり、四話が十月、リヴァの誕生が二月、ドゥエルとの再会が四〜五月、一年後の九月にレンデが家出、十二月にアーニティが家出。
  • ファールド
    • 雨の中での対峙の時、ファールドが最初に行使したのはデス・クラウド。アーニティが気絶せず生き残ったのは生死判定6ゾロの成果。自力で振ったのか1ゾロを変転したのかは定かではありません。自力で6ゾロを振って変転を残していたとすると、その後のファールドへの銃撃が当たった確率がほんの少し上がります。ファールドはアーニティが誰なのか気付いて、二度目の魔法は手加減しました。とはいえ、アーニティはあるいはここでの生死判定まで変転持ち越したかもしれません。いずれにせよこのあたり本人には自覚ないってことで。
    • アーニティがファールドを撃ったのを気にしていると聞いてリードが大笑いしたのはまあ、2レベルvs推定15レベル前後ですから……。
    • この時やその後のファールドの生死、消息、目的については未設定事項です。
  • リード
    • 書いてるとどんどん彼の話にずれるので困った。結構削りました。アーニティは本当にこの人が大嫌いらしい。愚痴が伸びる伸びる。
    • 年齢設定がおかしいと思う。まあ、レンデより年下なのは譲れなかったんだ……。(妥協して同い年の4ヶ月違い)
    • 勝ち逃げ感がありますが、彼は母親に逆らって成功しただけで満足してしまった人。レンデを放っているのも、自分はここに留まるけど彼女にはもっと先に行ってほしい、みたいな思いがあるから。
  • ドゥエル
    • いい奴。書いているうちに愛着が湧いて困った。
    • レブナント化したので魔法が使えなくなって投擲にシフトしたようです。
  • 自警団
    • にしては、恵まれた環境。守りの剣のない街で、コンジャラーが多いので、神殿の影響を受けていない警備力は重宝されまして、結構寄付を集めているようです。
    • 団長は元冒険者。ファールドと縁のある人で、リードの実父候補その3くらい。ファールド追討計画に関わったのは、そのへんの私情もあったやもしれず。基本的には善良な人なのですが、それだからリードに利用される。
  • セディ
    • ドゥエルと一緒にファールドに殺された仲間A。彼についてはどうでもいい設定がありまして、セディの恋人はアーニティの初恋の相手です。彼女がセディの死後どうしているかは不明。
  • リヴァ
    • レンデとリードの息子。ナイトメアです。
    • リードはあれでリヴァに対しては真っ当な父親なので、まあそれなりにまっすぐ育つんじゃないかな。
  • タイトルとテーマ
    • そのまま、テーマは運命変転です。
    • 起こったことについて、その場ではどうしようもなかったけど、もしかしたらどこかで変える事ができたのかもしれないという、アーニティの追憶と後悔。
    • ティルスティアルに起こった事件を物語の本題に置いた場合は、そこに投げ込まれたダイスの一つでしかなかったアーニティの、七転八倒の記録。
    • リードは逆に、自分の今の立場と力を完全に把握して、一つの目的に向かって、何をしなければいけないのかを突き詰めて、間違わなかった人。
    • レンデはこの事件にほとんど関われませんでした。彼女の物語は、また別。