ころだい

転がる賽子のように(5・終)

あの時、ファールドが何をしに来ていたのかは、わからない。ほとぼりが冷めたところを狙って、何か貴重なアイテムでも取り戻しに来たんじゃないかとは思うが……まあ、僕にはどうでもいいことだ。 自警団員たちの死は、街に渦巻く日々の混乱の中の、一つの事件…

転がる賽子のように・後書き

そんなわけで完結です。全五話。せっかくだから六面体的な意味で六話にしたかったけど、まあ六はこれからのアーニティってことで。 以下どうでもいい設定とか解説とか裏話とか(当然ネタバレです)

転がる賽子のように(4)

姿を消した魔女ファールドの追跡は、しばらく続けられていたらしいが、それに直接関わっていたのは、神殿から依頼を受けた熟練の冒険者とか、そういう人たちだった。まあ、僕たち下っ端に言われても困るし。 ファールドの居場所が掴めないので、一時は自警団…

転がる賽子のように(3)

その日、起こった事件について、僕が知っているのは断片だけだ。

転がる賽子のように・人物紹介

書けてない部分に差し掛かったので、ちょっとお休み。 基本的に設定がややこしくてアレなので軽く人物紹介。 細かいところは書いてる途中に変わる可能性がなきにしもあらず。

転がる賽子のように(2)

追討対象が魔女ファールドだと知った時、僕はそれほど驚かなかった。回りに比べれば、程度のことだけれど。彼女にはもともとあまり良い印象を持っていなかった。姉が道を間違えた元凶のようなものだし。 まあ、追討を計画した側も、僕たちがあまり動揺しない…

転がる賽子のように(前書き)

アーニティ過去編。やたら長くなってきたので連載に。序盤は多分もう直さないってところまで来たのでとりあえず開始。 多分、6〜7回くらいかな……途中からまだポイントしかできてないので中断入るかも。 タイトルは「ころがるだいすのように」と読んでほし…

転がる賽子のように(1)

人間には運命を覆す加護があるという。 それが本当なら、多分、僕はどこかでその使い所を間違えたんだろう。